こんにちは。埼玉県川口市、「東川口駅」より徒歩8分にある歯医者「河野歯科クリニック」です。
マウスピース矯正は、目立ちにくい矯正方法として近年注目されています。歯並びや噛み合わせが気になっており、マウスピース矯正を検討されている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、マウスピース矯正のメリットやデメリット、費用、矯正期間の目安などについて解説します。ぜひ参考にしてください。
マウスピース矯正とは
マウスピース矯正は、名前の通りマウスピース型の矯正装置を使用した矯正方法です。ここでは、マウスピース矯正の仕組みや、従来のワイヤー矯正との違いについて解説します。
マウスピース矯正の仕組み
マウスピース矯正では、最初に患者さまの精密な歯型データを収集し、そのデータに基づいて治療計画を立てていきます。形状が異なる複数のマウスピースを作成し、治療終了までマウスピースを1~2週間ごとに交換して歯を少しずつ動かしていきます。
マウスピースを装着すれば、歯に圧力がかかるため、歯が動くという仕組みです。マウスピースは取り外しできますが、歯に圧力をかけるためには1日20時間以上の装着が必要です。
ワイヤー矯正との違い
ワイヤー矯正は、矯正装置であるブラケットを直接歯に取り付け、ワイヤーを通して歯を移動させる矯正法です。歯に圧力をかけて動かしていくという点ではマウスピース矯正と共通していますが、自分で自由に取り外せないという点が異なります。
また、ワイヤー矯正にも、目立ちにくい裏側矯正やクリアブラケットなどがあります。マウスピース矯正と比べると目立ちますが、見た目を気にする方に選ばれています。
マウスピース矯正のメリット7つ
マウスピース矯正には、多くのメリットがあります。主なメリットは、以下の7つです。
矯正装置が目立たない
ワイヤー矯正ではワイヤーやブラケットが目立ちますが、マウスピース矯正は透明のマウスピースを使用するため矯正装置が目立ちません。見た目に影響を与えにくく、矯正していることを周囲の人に気付かれにくいのが特徴です。
痛みや違和感が少ない
マウスピース矯正は、矯正装置による痛みや違和感が少ない点がメリットです。ワイヤー矯正の場合、ブラケットやワイヤーが口の中に当たるため、違和感を覚えることがあります。歯に強い圧力がかかるため、痛みを感じることもあるでしょう。
マウスピースも最初のうちは違和感を覚えるかもしれませんが、装着し続けていれば慣れていきます。マウスピースの交換時に少し圧を感じて痛みを覚えることもありますが、痛みは少ないとされています。
自分で着脱できる
ワイヤー矯正では矯正装置を自分で取り外しできませんが、マウスピースは自分で自由に着脱できます。1日20時間以上装着する必要はありますが、食事や歯磨きの際には取り外せるため、ストレスが少ないです。
また、普段通りに歯を磨くことができ、矯正中も口腔内の清潔を維持できます。歯磨きをしにくいワイヤー矯正よりも、歯周病や虫歯のリスクが軽減できます。
食事の制限がない
マウスピースは食事のときに取り外しができるため、好きな物を食べることができます。着脱できないワイヤー矯正では、硬い物や粘り気のある物、着色する物は避けなければなりません。
マウスピース矯正では自由に好きな物を食べられるため、食事におけるストレスは少ないでしょう。
治療中のトラブルが起こりにくい
マウスピース矯正では、治療中のトラブルが起こりにくいこともメリットの1つです。正しくマウスピースを取り扱わなければ、マウスピースが割れるなどのトラブルは起こり得ますが、ワイヤー矯正に比べると治療中のトラブルのリスクは少ないといえます。
ワイヤー矯正では、矯正装置が外れたりワイヤーが口腔内に当たってケガをしたりするリスクがあります。安全性を重視したい方は、ワイヤー矯正よりもマウスピース矯正のほうが良いかもしれません。
通院回数が少ない
マウスピース矯正は、自分で新しいマウスピースに1~2週間ごとに交換して治療を進めます。定期的に通院して歯の動きを確認することは必要ですが、毎月調整が必要なワイヤー矯正と比べると、通院回数は少ないです。
そのため、仕事などで忙しくて頻繁に通院できない方でも矯正を続けやすいといえます。
金属アレルギーでも治療を受けられる
マウスピース矯正で使用する矯正装置の素材は、身体に優しいプラスチック素材です。金属は使用していないため、金属アレルギーの方でも安心して歯列矯正を始めることができます。
マウスピース矯正のデメリット2つ
マウスピース矯正はメリットも多いですが、デメリットもあります。マウスピース矯正のデメリットは、以下のとおりです。
自己管理しなければならない
マウスピース矯正を治療計画通りに進めるためには、1日20時間以上装着するなどのルールを守らなければなりません。長時間マウスピースを外したまま過ごせば、歯を予定通りに動かすことができず治療期間が延びる可能性があります。
また、マウスピースの交換時期も医師の指示に従い、自分で管理しなければなりません。マウスピースの交換時期を早めれば治療が早く終わるのでは、と考える方もいるかもしれません。しかし、マウスピースの交換時期を自己判断で早めたとしても、歯が動いていなければ矯正治療を早く終えることはできません。歯科医師や歯科衛生士から受けた指示通りに自己管理をすることが大切です。
対応できない症例もある
マウスピース矯正では矯正できない症例もあります。マウスピース矯正は、軽度から中程度の歯列の乱れを矯正する矯正法です。そのため、重度の叢生や抜歯が必要なケース、外科手術が必要な顎の変形などは、マウスピースでは対応できません。
こうした場合はワイヤー矯正で対応することになりますが、場合によっては途中からマウスピース矯正に切り替えられるケースもあります。
マウスピース矯正の流れ
マウスピース矯正の治療の流れは、以下のとおりです。
カウンセリング
まずは歯並びを確認し、マウスピース矯正が可能かどうかを判断します。費用や治療の説明を聞き、疑問や不安を払拭しておきましょう。
精密検査
口腔内のレントゲンやCTなどの撮影を行います。視診による口腔内の状態確認も行い、必要があれば歯のクリーニングを行います。
歯型の採取
検査に問題がなければ、マウスピースを作成するための歯型を取ります。歯型は3Dスキャニング機器で取るため、精度の高いマウスピースを作成できます。
治療計画の作成
歯型を確認し、具体的な治療計画を立てていきます。治療計画を立てる際は、装着時間やライフスタイル、矯正期間などを考慮します。
治療開始
計画を立てた後、1ヵ月前後でマウスピースが完成します。再度来院してマウスピースを受け取り、治療の進め方や注意事項を聞いて治療を開始します。
矯正が始まったら、マウスピースを1~2週間ごとに交換します。また、定期的に通院して、歯が治療計画通りに動いているかどうか確認します。
保定期間
マウスピース矯正が終了した後、すぐに治療が完了するわけではありません。矯正装置をすぐに外してしまうと、歯が元の位置に戻る後戻りという現象が起こることがあります。
矯正期間が終わった後は、歯が後戻りしないように一定期間、保定を行います。保定期間中は、リテーナーと呼ばれる装置を装着して過ごします。
マウスピース矯正の治療期間
マウスピース矯正の治療期間は歯並びの状態によって異なりますが、部分矯正の場合は2か月~1年、全体矯正の場合は2~3年が目安です。歯並びの乱れが軽度であれば短期間で治療を終えられますが、重度の場合は治療期間が長くなる傾向にあります。
また、マウスピースの装着時間や交換時期を守らなければ、予定通りに歯を動かすことができません。計画通りに治療を進めるためにも、医師の指示に従ってマウスピースの管理を行いましょう。
マウスピース矯正の費用
マウスピース矯正には、基本的に保険が適用されません。そのため、治療費は歯科医院ごとに異なります。
マウスピース矯正の部分矯正の費用目安は10万円~50万円程度、全体矯正の費用目安は60万円~100万円程度です。口腔内の状態や治療範囲によっても費用が異なるため、複数の歯科医院で見積もりを取って比較検討しましょう。
まとめ
マウスピース矯正には、目立ちにくい、取り外しできる、食事や歯磨きのストレスを軽減できるなど多くのメリットがあります。
一方で、装着時間を守る、定期的に交換するなどのルールを守る必要があり、ルールを守らなければ治療期間が延びてしまいます。また、全ての症例に対応できるわけではありません。
そのため、まずは歯科医院でマウスピース矯正ができるかどうか、カウンセリングを受けることから始めてみましょう。
マウスピース矯正を検討されている方は、埼玉県川口市、「東川口駅」より徒歩8分にある歯医者「河野歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、患者様の求める治療を実現することを第一に考えて診療を行っています。虫歯・歯周病治療だけでなく、予防歯科や審美歯科、矯正治療など、さまざまな治療に力を入れています。
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