こんにちは。埼玉県川口市、「東川口駅」より徒歩8分にある歯医者「河野歯科クリニック」です。
インプラント治療は、開始してから終了するまで長い期間が必要な治療方法です。そのため「歯がない期間はあるの?」「仮歯はつけるの?」など、不安に思う方も少なくありません。
今回は、インプラント治療中に歯がない期間があるのかどうかについて解説します。併せて、インプラント治療の流れや治療に必要な期間の目安もご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
インプラント治療とは
インプラント治療とは、歯を失った箇所の顎の骨に人工歯根であるインプラント体を埋入し、その上に人工歯を装着して機能や見た目を回復させる治療のことです。従来は、歯を失った治療法としてブリッジや入れ歯などが一般的でした。
しかし、最近ではインプラント治療を希望される患者様が増加しています。
インプラントは、インプラント体が顎の骨に直接固定されるため、独立して機能します。他の健康な歯に影響を与えずに失った歯を補える点は、大きなメリットと言えるでしょう。
また、入れ歯に比べて安定感があり、食事や会話も快適に行えます。
ただし、外科手術を伴うため身体に負担がかかります。そのため、顎の骨の状態や全身の健康状態によっては治療を受けられないケースもあるでしょう。
治療を受ける前には、十分な検査と相談が必要です。
インプラント治療の流れ
以下では、インプラント治療の大まかな流れを紹介します。
カウンセリング
インプラント治療では、最初にカウンセリングを行います。このときに、インプラント手術に伴うリスクや治療期間、費用など気になることがあれば質問しておきましょう。
カウンセリングの段階で、インプラントへの不安や疑問を解消しておくと、その後の治療を安心してスムーズに進められます。また、治療にかかる費用についても、内訳や総額を詳細に確認すると良いでしょう。
精密検査
精密検査では口腔内検査やレントゲン撮影、CT撮影などを行います。顎の骨の厚さや密度、神経が通っている位置など、正確な情報を収集します。
この段階でも、様々な質問に対応してもらえるため、疑問に思うことがあれば担当の歯科医師に質問しましょう。
また、精密検査や治療プランを作成したからと言って、インプラント治療を必ず行わなければならないわけではありません。治療内容に患者様が納得したら、契約を結んで治療が開始します。
手術前の処置
精密検査の結果、骨密度や骨の厚みが十分でないと判明した場合、骨造成などの前処置が必要です。骨造成とは、顎の骨の量や厚みを増やすための処置のことを言います。
顎の骨に十分な厚みがないと、様々なトラブルが起こる可能性があるため、手術前に処置しておく必要があるのです。
また、精密検査でむし歯や歯周病が見つかった場合も、優先的に治療を行います。口腔内の環境が悪い状態を放置したままインプラント手術を行うと、インプラントが脱落するなどのトラブルにつながるからです。
インプラント手術
インプラント体と呼ばれる人工歯根を顎の骨に埋め込む手術を行います。局所麻酔をし、歯茎を切開して骨に穴を開けます。開けた穴にインプラント体を埋め込み、歯茎を縫合して終了です。ほとんどの場合は、手術をした当日に帰宅できます。
待機期間
顎の骨に埋め込んだインプラント体は、時間をかけて徐々に顎の骨と結合します。この現象はオッセオインテグレーションと呼び、一般的に2~6か月程度待たなければなりません。
この待機期間は歯がない状態になりますが、傷口の保護や審美性などのために仮歯を装着するのが一般的です。
2回目のインプラント手術
インプラント体と顎の骨が結合したのを確認したら、連結装置のアバットメントを装着する手術を行います。その際、1回目の手術で縫合した歯茎を再び開いてインプラント体を露出させ、アバットメントを装着します。
手術後は、歯茎の傷口の状態が安定するまで待つ必要があるため歯がありません。この期間、も1回目の手術後と同様に、仮歯を装着するのが一般的です。
被せ物の型取り・装着
歯茎とアバットメントの状態が安定したら、被せ物の型取りを行って上部構造を製作します。
インプラントの被せ物は、さまざまな種類から選択できます。中でもセラミックは天然歯のような色調や透明感を実現できるため、自然な見た目に仕上げられます。
メンテナンス
インプラントの治療後も、さまざまなトラブルを防ぐために定期的にメンテナンスを受ける必要があります。
例えば、口内ケアを怠ってインプラント周囲炎になると、歯茎が炎症を起こし、インプラントが脱落する可能性が高まります。そのため、定期的に歯科医院でインプラントや周辺組織の状態を確認してもらう必要があるのです。
もし、何らかのトラブルが起こった場合も、定期的に歯科医院を受診していれば、早期に発見・治療できるでしょう。
歯科医院での定期的なメンテナンスに加え、セルフケアをしっかり行うのも重要です。毎日丁寧にブラッシングを行い、デンタルフロスや歯間ブラシで歯間の汚れもしっかり除去しましょう。
そうすることで、長く快適にインプラントを使える可能性が高まります。メンテナンスの頻度は3か月に1回程度が一般的ですが、患者様によって適切な頻度は異なるので、歯科医師の指示に従ってください。
インプラント治療で歯がない期間はある?
治療の流れでご説明したとおり、インプラント治療中は歯のない期間があります。
まず、インプラント体を埋入した後、顎の骨とインプラント体が結合するまでの期間は歯がありません。結合するまでの期間の目安は2~6か月程度とされています。
また、アバットメントを装着した後、歯茎の状態が安定して型取りをするまでの期間も歯がありません。歯茎の状態が安定するまでの期間の目安は1〜2週間程度が目安とされています。
どちらの期間中も、仮歯を装着して一時的な対応を行うのが一般的です。仮歯を入れることで、審美性や歯並び・噛み合わせを保て、傷口の保護などもできます。
しかし、あくまで見た目を改善するものなので、なるべく仮歯では噛まないようにしましょう。
インプラント治療の全体の期間の目安
インプラント治療の期間は、患者様の状態や治療計画によって大きく異なります。一般的な目安としては、6か月から1年程度です。
しかし、むし歯や歯周病が発見された場合はそれらの治療を優先し、その後インプラント治療を行うため、治療期間は長くなるでしょう。
また、インプラントの手術は1回法と2回法があり、方法によっても必要な期間が異なります。手術の方法は、顎の骨や歯の状態をみて歯科医師が判断します。
手術自体は多くの場合1日程度で終わりますが、インプラントが顎の骨にしっかり結合するまで一定の期間が必要です。期間は上顎で6〜8か月程度、下顎で4か月程度かかるといわれています。
他にも、顎の骨が薄く十分な厚みがない場合は骨造成を行うため、4~6か月程度骨が再生するまで待たなければなりません。その分治療期間が延びるでしょう。
まとめ
インプラントの治療期間は6か月~12か月に及びますが、治療中の歯がない期間は仮歯を用いて生活することが一般的なため、見た目の印象や機能性の心配は必要ありません。
ただし、仮歯は、実際に入れるインプラントの上部構造とは異なるため、粘着性のあるものや硬い食べ物を食べると外れる可能性があります。粘着性のあるものや硬い食べ物は避け、口腔内を清潔に保つことを心がけましょう。
仮歯を入れれば歯がない状態であることを周りから気づかれることも少なく、発音や歯並び、噛み合わせにも影響がほとんどありません。そのため、インプラント治療中の歯がない期間も快適な日常生活を送れるでしょう。
インプラント治療を検討されている方は、埼玉県川口市、「東川口駅」より徒歩8分にある歯医者「河野歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、患者様の求める治療を実現することを第一に考えて診療を行っています。虫歯・歯周病治療だけでなく、予防歯科や審美歯科、矯正治療など、さまざまな治療に力を入れています。
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