こんにちは。埼玉県川口市、「東川口駅」より徒歩8分にある歯医者「河野歯科クリニック」です。
天然歯のような色味を再現できて透明感があることから、セラミックは人気です。審美性が非常に高く選択する方が多いですが、生活習慣やお口の中のトラブルによって、割れてしまうことがあります。
この記事では、セラミックが割れるのを防ぐ方法や対処法について解説します。ぜひ参考にしてみてください。
セラミックとは
歯科におけるセラミック治療とは、虫歯治療の詰め物や被せ物に陶器素材を使用する治療のことです。天然歯のような色味を再現できる上、透明感もあるため、近くで見ても作り物だとは気づかれません。
奥歯にはもちろん、見えやすい前歯や口元の審美性を高めたい方にも選ばれています。
また、機能性の高さも特徴の1つです。セラミックは歯との適合がよく、長年使い続けても変形する可能性は低いといわれています。汚れを寄せ付けにくいという特性もあるため、虫歯や歯周病になりにくいのもメリットです。
審美的にも機能的にも優れた素材のセラミックを選択すれば、歯の寿命を守ることにつながるでしょう。
セラミックは割れやすい?
天然歯と同程度の硬度を持つセラミックは、決して割れやすいというわけではありません。セラミックはお皿やお茶碗に使用される陶器と同じ素材です。普段の食事で咀嚼する際は問題ないですが、極端に強い力がかかると割れることがあります。
ただし、強い衝撃を受けた場合、天然歯や他の素材であっても割れる可能性があります。セラミックだけが割れやすいというわけではありません。
歯科治療に使用される素材として有名なのは銀歯ですが、この素材は金属であるため強度が高いです。衝撃を受けても割れにくいですが、経年劣化を起こしやすく約5年で寿命を迎えるといわれています。
セラミックは硬度が高い上、変形や着色を起こしにくい素材です。金属を使用しないので、金属アレルギーなどのリスクもありません。適切なケアを続ければ10年、15年と使用できる素材ですので、セラミックは長持ちしやすいといえます。
セラミックが割れてしまう原因
先述したように、セラミックだけが特別割れやすいというわけではありません。どのような場合に、セラミックが割れるのでしょうか。
歯ぎしり・食いしばりの癖がある
就寝中や仕事中など、無意識下で歯を噛みしめたり強く揺さぶったりする癖を、歯ぎしり・食いしばりといいます。これらの癖では、普段噛む力の3倍もの負担が歯にかかるといわれています。
そのため、歯ぎしり・食いしばりの癖を放置していると、セラミックが割れてしまうことがあるのです。
噛み合わせが悪い
歯並びや噛み合わせが悪いと、噛んだ時の負担が一部にだけかかり、セラミックが割れてしまうことがあります。噛み合わせがよい人よりも、噛み合わせが悪い人はセラミックが割れやすいといえます。
また、歯が抜けたままになっていたり、虫歯治療を途中で放置していたりすることも、噛み合わせが悪くなる原因です。歯科治療を受けることで噛み合わせを整えられますので、なるべく早く歯科を受診してください。
硬いものを好んでよく食べる
ナッツや硬いパン、せんべいなど、硬いものを好んでよく食べる人は、セラミックが割れやすいといえます。普段のお食事の硬さであれば、基本的にセラミックが割れることはありません。
しかし、極端に硬いものを頻繁に食べると、セラミックにヒビが入り、最終的には割れてしまうことがあります。
定期的なメンテナンスに通っていない
お口の中のトラブルの有無に関わらず、セラミック治療が終わった後は定期的なメンテナンスが欠かせません。歯ぎしりや食いしばり、噛み合わせの悪さなどは、ご自身で気付くのは難しいからです。
このようなトラブルを放置していると、セラミックの割れや虫歯・歯周病などに発展します。セラミック治療が終わったからと歯科の通院をやめてしまう人は、セラミックが割れやすいといえるでしょう。
セラミックが割れるのを防ぐ方法
生活習慣や噛み合わせ、お口のトラブルによってセラミックの割れやすさは左右されます。以下の4つの方法で予防していきましょう。
定期的にメンテナンスを受ける
セラミックが割れやすい人は、噛み合わせが悪かったり、歯ぎしり・食いしばりの癖があったりします。お口のトラブルにご自身で気付くのは難しいので、定期的にメンテナンスに通って状態確認してもらうことが大切です。
特に、虫歯や歯周病、加齢による歯の擦り減りなど、時間をかけて噛み合わせは変化していきます。メンテナンスを怠るとセラミックが割れやすいといえますので、何も症状がなくても定期的に歯科を受診しましょう。
ナイトガードの装着
歯ぎしり・食いしばりは無意識で行うため、意識的に改善するのは難しいです。就寝中のセラミックへの負担を軽減するために、ナイトガードで対処するのがよいでしょう。
硬いセラミックを選択する
セラミックには、さまざまな種類があります。セラミックが割れやすい特徴のある人は、硬い素材のセラミックを選択するのがよいでしょう。
特に硬度が高いのは、ジルコニアです。人工ダイヤモンドともいわれるほど硬く、歯ぎしり・食いしばりの癖があっても使用できます。
ただし、天然歯よりも硬いため、噛み合わせによっては噛み合う天然歯が傷つく恐れがあります。お口の状態によって適切なセラミックは異なりますので、歯科医師と共に検討するのがよいでしょう。
セラミックが割れてしまったときの対処法
セラミックが割れてしまったときの対処法は、以下の4点です。
割れたセラミックは保管する
割れたセラミックがある場合は、捨てずに保管しましょう。状態によりますが、そのまま付け直しできる場合があります。
患部を清潔に保つ
セラミックが割れたところに汚れが溜まると、歯がしみたり痛んだりすることがあります。歯科医院を受診するまでは念入りに歯磨きし、お口の中を清潔に保ちましょう。
また、セラミックが割れたところは敏感な状態です。刺激を与えると痛みにつながる恐れがあるため、指や舌で触ることは控えてください。
歯科を受診する
痛みがないからと放置していると、歯がしみたり痛んだりすることがあります。また、セラミックが割れた後は、歯の内部が露出されることで虫歯のリスクが高まります。
そのため、セラミック治療を受けた歯科医院に連絡を取り、早めに診てもらいましょう。割れたセラミックがある場合は、プラスチックケースなどに入れて受診時にお持ちください。
保証を受ける
セラミック治療には、保証がついているのが一般的です。セラミックが割れたとしても、保証が受けられれば無償もしくは安価に再治療を受けられます。
ただし、歯科医院によって保障の期間や内容は異なります。一般的なセラミックの保証期間は約5年としているところが多いですが、歯科医院によっては3年のところもあります。
セラミック治療を受ける前に、保証の内容や期間を確認しておくとよいでしょう。
また、セラミックの保証を受けるための条件を設けているところもあります。例えば、定期的なメンテナンスを通っていない場合、保証を使用できない歯科医院が多いです。
保証が受けられなければ、セラミック治療のやり直しにかかる費用は全額負担になります。セラミックを長持ちさせるためにも、割れた際に保証を受けるためにも、歯科医師に指示された頻度でメンテナンスに通いましょう。
まとめ
セラミックは天然歯と同程度の硬度があるため、割れやすいというわけではありません。
しかし、陶器素材であることから、極端に強い衝撃を受けると割れることがあります。定期的に噛み合わせを調整したり、歯ぎしり・食いしばりの癖がある場合はナイトガードで対策したりするとよいでしょう。
また、セラミックが割れやすい特徴に当てはまる人は、硬いセラミックを検討するとよいかもしれません。
お口の状態によって、適切なセラミックは異なります。セラミック治療について詳しく知りたい人は、歯科医院に相談してみましょう。
セラミック治療を検討されている方は、埼玉県川口市、「東川口駅」より徒歩8分にある歯医者「河野歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、患者様の求める治療を実現することを第一に考えて診療を行っています。虫歯・歯周病治療だけでなく、予防歯科や審美歯科、矯正治療など、さまざまな治療に力を入れています。
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