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歯周病は若い人もなるの?原因・危険な生活習慣・放っておくリスク

2024年10月24日

こんにちは。埼玉県川口市、「東川口駅」より徒歩8分にある歯医者「河野歯科クリニック」です。

鏡を見て、歯周病を確認する女性

歯周病は、歯を支える組織が徐々に破壊される病気で、放置すると歯を失ったり、全身の健康に悪影響を及ぼしたりする可能性があります。歯周病は中高年の病気と考えられがちですが、若い人でも発症することはあるのでしょうか。

この記事では、若い人でも歯周病になるのか解説します。発症リスクを高める危険な生活習慣や治療せずに放置するリスクについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

歯周病は若い人もなるの?

歯周病で歯が痛む女性

歯周病は一般的に中高年の病気と思われがちですが、若い人でも発症する可能性があります。特に10代や20代であっても、適切な口腔ケアを怠ったり、不規則な生活を続けていたりすると、歯周病になることがあるのです。

歯周病は、プラーク(歯垢)に含まれる細菌が出す毒素によって歯茎が炎症を起こす病気です。進行すると歯を支える骨が溶け、歯が抜け落ちることもあります。

若い人の場合、症状が軽度であることが多いため、見逃されやすいですが、早期に治療を受けないと、将来的に歯を失うリスクが高まります。

若い人にも見られる侵襲性歯周炎とは

歯周病菌のイメージ

侵襲性歯周炎は、若い人に見られる歯周病で、進行が速く、重症化しやすいのが特徴です。特に10代〜30代の若年層に発症しやすく、歯周病菌による感染と遺伝的要因が関与していると考えられています。

侵襲性歯周炎の大きな特徴は、プラークの付着が少ないにもかかわらず、急速に進行することです。初期段階で歯茎の腫れや出血が見られることがありますが、進行すると歯がぐらついたり、歯槽骨の吸収が急速に進んだりすることがあります。

進行が非常に速いため、早期に適切な治療を受けないと、短期間で重度の状態にまで進行することもあります。特に、前歯や奥歯の一部に局所的に発症することが多いです。

侵襲性歯周炎の予防には、定期的な歯科検診と正しい口腔ケアが欠かせません。歯茎の出血や腫れなどの初期症状がある場合は、早めに歯科医院を受診して治療を受けることが重要です。

歯周病の原因

歯周病の原因のイメージ

歯周病は、歯の周囲の組織に炎症が起こる病気で、放置すると歯を支える骨(歯槽骨)が破壊され、最終的に歯が失われるリスクが高まります。ここでは、歯周病の主な原因について解説します。歯周病の主な原因は、以下のとおりです。

歯垢(プラーク)と細菌の影響

歯周病の主な原因は、口腔内にたまる歯垢です。歯垢には多数の細菌が含まれており、これらの細菌が生成する毒素によって歯茎に炎症が起こります。

毎日しっかりと歯磨きをして歯垢を除去しないと、歯石になります。歯石の表面はザラザラとしており、歯垢が付着しやすいため、歯周病になるリスクが高まるのです。

全身的な健康状態

糖尿病などの全身疾患も、歯周病のリスクを高める要因です。血糖値の管理が不十分な場合、口腔内の細菌の繁殖が助長されて、歯茎に炎症が起こることがあります。また、免疫機能が低下していると、歯周病に対する防御力が低下し、急速に進行する可能性もあるでしょう。

侵襲性歯周炎の原因

侵襲性歯周炎の原因のイメージ

侵襲性歯周炎の主な原因は、以下のとおりです。

遺伝的要因

侵襲性歯周炎には遺伝的な要因が強く影響するとされています。家族歴に歯周病がある場合、発症するリスクが高くなることが報告されています。遺伝的要因により、特定の細菌に対する免疫反応が弱い場合があるためです。

特定の病原性細菌

侵襲性歯周炎は、特に攻撃的な病原性を持つ細菌によって引き起こされることが多いです。これらの細菌が歯周組織を急速に破壊します。

歯周病になりやすい危険な生活習慣

歯周病を予防するために、丁寧に歯を磨く女性

歯周病は、特定の生活習慣によってリスクが高まる病気です。日々の行動が口腔内の健康に大きく影響する可能性があるため、生活習慣を見直し、歯周病の予防に努めることが重要です。以下に、歯周病を引き起こしやすい生活習慣をご紹介します。

不十分な口腔ケア

毎日の歯磨きが適切でないと、プラークや歯石がたまり、歯周病菌が増殖しやすくなります。特に、歯と歯の間や歯と歯茎の境目など、細かい部分に汚れが付着した状態が続くと、歯茎が炎症を起こすリスクが高まります。

歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを併用して、細かい部分に付着した汚れを除去することが大切です。

喫煙

喫煙は歯周病リスクを大幅に高める要因です。タバコに含まれるニコチンなどの有害物質は歯茎の血流を悪化させ、免疫力を低下させます。そのため、細菌に対する抵抗力が弱まり、歯周病になるリスクが高まるのです。

また、喫煙者は歯茎の炎症が抑えられることから、症状が重症化するまで気づかないケースも珍しくありません。

ストレス

ストレスは免疫力を低下させ、歯周病の発症リスクを高めます。ストレスにより免疫力が低下すると、細菌に感染して、炎症が起こりやすくなるのです。

さらに、ストレスによって歯ぎしりや食いしばりが増えると、歯や歯周組織に過剰な負担がかかり、歯周病の進行を助長することがあります。

不規則な食生活

食生活が不規則で栄養バランスが偏ると、歯周病になるリスクが高まります。特に、ビタミンCやカルシウムが不足すると歯茎の健康が損なわれ、炎症を引き起こしやすくなります。

また、糖分が多い飲食物はプラークの形成を促進し、口腔内の健康を悪化させるため注意が必要です。

睡眠不足

十分な睡眠を取れないと体の免疫力が低下し、歯周病菌に対する防御力が弱まります。しっかりと睡眠を取ることが口腔内の健康を守るためには欠かせません。

歯周病を放っておくリスク

歯周病のリスクについて説明する歯科医

歯周病をそのままにしておくと、歯や歯茎だけでなく全身の健康にも深刻な影響を及ぼす可能性があります。ここでは、歯周病を放置することで生じる主なリスクについて解説します。

歯の喪失

歯周病を治療せずに放置すると、歯を支える骨(歯槽骨)が徐々に破壊されることで歯がぐらつき、最終的には抜け落ちる可能性があります。歯槽骨の減少は自然には治らず、放置すると複数の歯を失う可能性が高まるため、早期に治療を受ける必要があります。

口臭の悪化

歯周病が進行すると、口腔内の細菌が増殖しやすくなり、それによって口臭が悪化することがあります。この口臭は、歯磨きやうがいだけでは改善が難しく、専門的な治療が求められます。口臭が日常生活や対人関係に与える影響を考えると、早めの対処が望ましいです。

噛む機能の低下

歯周病によって歯がぐらつくと、食べ物をしっかりと噛むことが難しくなります。消化不良や栄養の吸収不良が生じ、全身の健康に影響を及ぼす可能性もあります。噛む機能が低下すると、食事の楽しみが減少し、生活の質が低下する可能性があるでしょう。

全身疾患との関連

歯周病は、口腔内の問題にとどまらず、全身の健康に影響を与えることが知られています。例えば、歯周病菌が血液を介して全身に広がると、心臓病や脳卒中などを引き起こす可能性があるのです。

また、妊娠中の方が歯周病を放置すると、早産や低体重児出産のリスクが高まることが報告されています。

歯茎の炎症と痛み

歯周病を放置すると、歯茎の炎症が悪化し、赤みや腫れ、痛みが増すことがあります。こうした症状は日常生活で不快感をもたらし、食事や会話に支障をきたす可能性があります。

経済的負担の増加

歯周病を治療せず、歯を失ったときには、インプラントや入れ歯などで歯の機能を回復させる必要があります。こうした治療は高額であり、長期間の治療が必要な場合、経済的負担が大きくなることが懸念されます。

早期に治療を受けることで、結果としてコストを抑えることができる場合があるのです。

まとめ

白衣を着た歯医者

歯周病は中高年だけの問題ではなく、10代や20代の若年層でも発症する可能性があります。特に侵襲性歯周炎は進行が速いため、早期に治療を受けることが大切です。

主な原因には、プラーク(歯垢)による細菌感染や不十分な歯磨き習慣、喫煙・ストレスなどの生活習慣が挙げられます。歯周病を放置すると、歯の喪失だけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼすリスクが高まるため注意が必要です。

ふだんからしっかりと歯磨きをしたり、生活習慣の改善を心がけたりして、歯の健康を守りましょう。

歯周病にお悩みの方は、埼玉県川口市、「東川口駅」より徒歩8分にある歯医者「河野歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、患者様の求める治療を実現することを第一に考えて診療を行っています。虫歯・歯周病治療だけでなく、予防歯科や審美歯科、矯正治療など、さまざまな治療に力を入れています。

当院のホームページも、ぜひ一度ご覧ください。

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