こんにちは。埼玉県川口市、「東川口駅」より徒歩8分にある歯医者「河野歯科クリニック」です。

近年、子どもの歯並びを気にされる保護者の方が多くなっています。そこで注目されているのが、口周りの筋肉の使い方を正常にするMFT(口腔筋機能療法)と呼ばれるトレーニング法です。
この記事では、MFTが何歳から受けることができるのか、受けられる年齢の具体的な目安と条件、さらに癖を放置した場合に生じるリスクや、MFTの具体的な内容などを詳しく解説します。
MFT(口腔筋機能療法)とは?

MFT(口腔筋機能療法)は、口周りの筋肉や舌の使い方を改善するトレーニング法のことです。噛み合わせや発音、飲み込み、表情筋の発達に関わるお口周りの筋肉のバランスに着目し、機能を正常に整えるためにトレーニングを行います。
舌の位置を正しく保てば噛み合わせが改善できるので、歯並びへの悪影響も防ぐことが期待できるでしょう。
MFTは何歳から受けられる?

MFTは、3歳頃から始められることが多いです。口呼吸や嚥下の癖が見られる場合、早期に介入することで将来的なトラブルや顎の発育不全を防ぎやすくなります。
また、6〜12歳頃は、永久歯に生え変わる時期と重なるため、MFTの効果を最大限に発揮できるとされています。この時期は骨格の成長が活発で、筋肉の使い方を適切に行うことで歯が正しい位置に生えやすくなります。
矯正治療と並行してMFTを実施することで、治療期間の短縮や費用の軽減につながる可能性もあります。
MFTはどんな子どもが受けるの?

MFTは、口周りに悪癖のあるお子さまや筋肉をうまく使えていないお子さまを対象としています。具体的には、口呼吸をしている子どもや舌の位置が正しくない子ども、舌を出す癖がある子どもなどが対象となることが多いです。
これらの癖は、歯並びや顔の発育に影響を与え、将来的に顎変形症や歯並びの乱れにつながる可能性もあるため、早期の対処が重要です。MFTは口腔機能の発達を促すためのトレーニングとして広く活用されているのです。
ここでは、MFTで治療することが多い子どもの特徴をご紹介していきます。
いつも口が開いている子
いつも口がぽかんと開いている子どもや口呼吸をする癖のある子どもは、MFTを受けたほうがよいといわれています。これらの癖は、口周りの筋肉の使い方に直接関係しており、放置すると歯並びにも影響を与えることがあります。
また、口を開けたままの状態が長く続くと、口腔内が乾燥し、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。そのため、MFTを受けて早めに改善することが重要といえます。
舌を突き出す癖がある子
口呼吸をしていると舌が上顎に触れにくくなり、口呼吸が習慣化すると舌を前に突き出す癖がつきやすくなります。舌を前に突き出す癖があると、上下の前歯の間に隙間が空いたり出っ歯になったりすることがあります。
舌を突き出す癖がある場合、MFTを受けて舌の正しい使い方を覚えることで、歯並びや発音への悪影響を防げます。
舌が正しい位置にない子
舌の位置や動きが不適切だと、歯並びや噛みあわせに悪影響を及ぼすことがあります。MFTによって改善できれば、歯並びが大きく乱れるのを防げる可能性が高いです。
食べ方・飲み込み方が不自然な子
食べる・飲むという行為は、口の周囲の筋肉のバランスによって保たれる機能です。例えば、食べ物を歯で噛み切ることや、食べ物を口の中で均等に混ぜることなどは、口の周囲の筋肉の役割によって可能になります。
しかし、口を閉じられないまま食べ物を飲み込むような行動が続いていると、口の周囲の筋肉に偏った使い方が定着することがあります。
MFTでは、正しい嚥下の動作や食べ物の噛み方の指導を行い、口の周囲の筋肉のバランスを整えるトレーニングを実践します。これによって、歯並びだけではなく、顎の成長や発育の安定にも寄与します。
口周りの癖を放置したらどうなるの?

MFTの対象となる口周りの癖を放置した場合、さまざまな悪影響が口腔内や全身の健康に及ぶ可能性があります。以下に、代表的な影響を解説します。
歯並びが悪くなる
MFTを受けずに放置すると、歯並びが乱れることがあります。例えば、指しゃぶりの癖があると、上の前歯が出っ張ったり、下の歯が内側に押し込まれたりする可能性があります。舌で歯を押す癖があれば、舌が前歯に当たり、上の前歯が突出しやすくなります。
不適切な舌の位置は、虫歯や歯周病のリスクも高めます。口を開いている状態になると口内が乾燥しやすくなり、唾液の自浄作用が低下するためです。
活舌・発音に支障をきたす
口周りの癖を放置することで、舌足らずな発音になったり、言葉の聞き間違いが増えたりする子どももいます。お子さまの場合、発音や発語に遅れが生じる可能性もあるでしょう。
また、うまく発音できずに聞き取ってもらえない状態が続くと、コミュニケーションに影響を及ぼすこともあるでしょう。
全身の健康に影響を及ぼす
口周りの癖は、体全体の健康とも密接に関連しています。例えば、口呼吸をしていると口腔内が乾燥しやすくなります。これによって、唾液の自浄作用がはたらかず、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。また、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、いびき・睡眠時無呼吸症候群などのリスクも高まるでしょう。
歯並びや噛み合わせの乱れから、顎関節症や頭痛・肩こり、睡眠障害などの全身症状につながる可能性もあります。
MFTでは具体的にどんなことをするの?

MFTでは、口の周囲の筋肉の発達を促進し、適切な使い方を身につけることを目指します。ここでは、一般的に行われる内容を具体的にみていきましょう。
舌の正しい位置を覚える練習
子どもの舌の位置は、食事や発音に大きく影響します。舌の正しい位置は、口を閉じたときに舌の先が上の前歯のすぐ裏側(スポット)に軽く触れ、舌全体が上あご(口蓋)に吸盤のように密着している状態です。
舌が正しい位置にあると、舌や唇の筋肉がしっかりと動くようになります。食事や発声も安定して行えるようになるでしょう。舌の位置を覚えながら、正しい発音ができるようにしていきます。
正しい飲み込み方(嚥下)のトレーニング
嚥下(飲み込み)の際に舌を前方に突き出す癖があると、歯列に圧力がかかり、前歯が開いたり出っ歯になったりします。MFTでは、舌の位置や筋肉の使い方を意識的に変えるためのトレーニングも行います。
唇を閉じる力を高めるトレーニング
MFTでは、唇をしっかりと閉じる力を高めるトレーニングも行います。口が常に半開き状態だと舌が下がったままになり、歯列にも悪影響を及ぼします。口呼吸の癖が影響している場合は、唇が全く閉じられないケースもよくあります。
このような場合に行うトレーニングが、唇の筋肉を鍛えて閉じる力を強化することです。例えば、紐を通したボタンを歯の間に入れて、外から引っ張り、唇の力でボタンが外に飛び出さないようにします。
唇を閉じる力が高まれば、鼻呼吸への移行もスムーズに進むでしょう。
まとめ

MFT(口腔筋機能療法)は、正しい口腔習慣の形成を通じて子どもの成長と歯並びをサポートする効果的な療法です。早期に取り組むことで、歯列矯正の効果を高め、将来的な口腔トラブルのリスクを減らせます。
また、MFTは歯科矯正とも相性が良く、治療効果を高める役割も果たします。正しい口の使い方を意識することで、将来的な健康リスクを軽減できるでしょう。
MFTを検討されている方は、埼玉県川口市、「東川口駅」より徒歩8分にある歯医者「河野歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、患者様の求める治療を実現することを第一に考えて診療を行っています。虫歯・歯周病治療だけでなく、予防歯科や審美歯科、矯正治療など、さまざまな治療に力を入れています。
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