こんにちは。埼玉県川口市、「東川口駅」より徒歩8分にある歯医者「河野歯科クリニック」です。
子どもの歯並びや噛み合わせに関する悩みを持つ保護者の方は少なくありません。近年、子どもの矯正において注目を集めているのがマイオブレースと呼ばれる装置です。マイオブレースは、マウスピース型の装置で、歯並びだけでなく口呼吸や舌の癖といった原因にアプローチします。
マイオブレースでの治療を検討しているけれど、どれくらいの期間がかかるのか気になられている保護者の方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、マイオブレース治療の概要から治療期間、治療の流れについて解説します。治療を進めるうえでの注意点についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
マイオブレースとは
マイオブレースとは、子どもの歯並びや顎の発育を自然なかたちで整えることを目的とした予防矯正のひとつです。歯を直接動かすのではなく、口呼吸や舌の位置、飲み込み方など、歯並びを乱す原因となる癖（悪習癖）を改善することで、理想的な口腔機能と歯列の形成を促します。
使用するのは取り外し可能なマウスピース型の装置で、日中1時間と就寝時に装着し、あわせて呼吸法や舌のトレーニングを行います。主に5歳から15歳頃までの子どもが対象で、早期に開始することで、将来的に本格的な矯正が不要になることもあります。
歯を抜かずに矯正できる可能性があること、そして痛みが少ないことから、多くの保護者の方に選ばれています。また、自宅でのみ装着すればよいため、学校生活への影響が少ない点も魅力です。
マイオブレースの治療期間はどれくらい？
マイオブレースの治療期間は、お子さまの年齢や症状の程度、習癖の改善度などにより異なりますが、一般的にはおおよそ1年〜2年程度とされています。成長期の早い段階から始めるほど、よりスムーズに治療が進む傾向があります。
マイオブレース治療は装置をつけることだけでは完結せず、正しい呼吸や舌の使い方を身につけることが治療成功のカギです。したがって、トレーニングの実施状況や協力度合いによっても、治療期間には大きな差が出てきます。
保護者の方のサポートのもと、継続してトレーニングと装置の装着を行うことが重要です。
治療期間が延びるケース
マイオブレース治療が想定よりも長引くケースには、いくつかの共通点があります。
まず最も多いのは、装置の装着時間が守られていないケースです。装置は日中1時間と就寝時に装着する必要がありますが、それが守られないと治療の効果が出にくくなります。また、トレーニングをきちんと実践していない場合も、口腔習癖の改善が進みません。
さらに、生活環境や習慣の影響も無視できません。口呼吸が続いていたり、頬杖や指しゃぶりなどの癖が残っていたりする場合、治療効果が出にくくなります。また、顎の成長が遅れている子どもでは、骨格の発達を待つ必要があり、その分時間がかかることもあります。
治療をスムーズに進めるためには、本人の協力だけでなく、保護者の方の理解と日々のフォローが不可欠です。
マイオブレースの治療の流れ
ここでは、マイオブレース治療がどのように進んでいくのか、最初の相談から治療完了までのステップを順番にご紹介します。
初回相談・カウンセリング
最初のステップは、歯科医院での相談・カウンセリングです。保護者の方とお子さまの現在の悩みや不安、希望をヒアリングしたうえで、マイオブレース治療の概要について説明を受けます。また、口腔内の簡易チェックを行い、治療が適応できるかの判断材料とします。
この段階では、まだ治療を始めるかどうかを決める必要はありません。情報をしっかりと得たうえで、納得してから治療に進むことが大切です。
精密検査・診断
治療を希望する場合は、次に精密検査を行います。レントゲン撮影、口腔内写真の撮影、歯型の採取、呼吸や舌の動きの確認など、さまざまな検査が行われます。
これらの結果をもとに、現在の状態や癖、骨格の成長具合などを総合的に診断し、治療計画を立てます。マイオブレースが適切かどうかの判断もこの段階で行われます。
装置の装着開始
検査と診断が終わったら、お子さまの状態に合わせたマイオブレース装置が用意され、いよいよ治療がスタートします。
装置の装着は、歯科医院で正しい使い方を教えてもらってから始まります。装着のタイミングや向き、装置の取り扱い方などを、歯科医師やスタッフが丁寧に説明してくれるので安心です。
また、同時に自宅で行うトレーニングのやり方についても教えてもらいます。毎日しっかり続けることで、歯並びに影響を及ぼす口周りの癖の改善につながります。保護者の方が装着やトレーニングの習慣をサポートしてあげることが、治療成功のカギとなります。
定期的なチェック
治療中は、月に1回程度のペースで歯科医院を受診します。装置のフィット感や歯列の変化、トレーニングの成果を確認するための重要な時間です。
また、うまくできていないところがあれば、その都度アドバイスをもらえるので安心です。お子さまの成長に合わせて、治療内容の見直しが行われることもあります。
治療完了・メンテナンス
口周りの筋肉のバランスや呼吸、舌の使い方の癖が改善されたら、治療は完了となります。
ただし、治療が終わったあとも、その状態をキープするためのメンテナンスが必要です。数か月〜半年に一度ほどのペースで歯科医院を受診し、歯並びの状態などをチェックしてもらいます。
特に、体が成長する時期は変化も起こりやすいため、しばらくの間は歯科医院でサポートを受けることが大切です。
マイオブレース治療中の注意点
治療の効果を最大限に引き出すためには、いくつかのポイントを守ることが重要です。
装着時間を守る
マイオブレースの装置は、基本的に日中1時間と就寝時の装着が推奨されています。装着時間が短いと、効果が出にくくなったり、治療期間が延びたりします。保護者の方の声かけや生活リズムに組み込む工夫が効果的です。
トレーニングを継続する
装置の装着と同じくらい大切なのが、毎日のトレーニングです。舌の正しい位置を覚える練習や、鼻呼吸を促す練習、口輪筋を鍛える体操などが含まれます。
これらのトレーニングは、ただ続けるだけでなく、正しい方法で行うことが重要です。ときにはモチベーションが下がることもありますが、楽しく取り組めるような工夫や、達成感を味わえるような仕組みを取り入れると、継続しやすくなります。
口呼吸を改善する
マイオブレース治療の目的の一つに鼻呼吸への移行があります。口呼吸は、歯並びや顔の骨格形成に悪影響を及ぼす可能性があるため、改善することが重要です。
鼻詰まりなどの原因がある場合には耳鼻科との連携も検討されます。日常生活のなかで意識的に口を閉じる習慣をつけることで、呼吸の質が向上し、治療効果も高まります。
定期的に通院する
治療の進捗を確認し、必要な調整を行うために、定期的な通院は欠かせません。マイオブレース治療では、おおよそ月1回のペースでの受診が一般的です。
装置の状態や口腔内の変化、トレーニングの進み具合などを歯科医師がチェックし、必要に応じてプランを見直します。子どもの状態は日々変化するため、定期的なフォローが大切です。
まとめ
マイオブレース治療は、歯並びが乱れる原因となる口呼吸や舌の癖などを改善し、正しい成長をサポートする治療法です。見た目の矯正だけでなく、お子さまの将来の健康や生活習慣にも良い影響を与えるため、近年多くの保護者の方に選ばれています。
治療期間はお子さまの状態によって異なりますが、一般的には1年から2年ほどが目安とされています。毎日の装着とトレーニング、そして保護者の方のサポートが治療成功のカギとなります。
小児矯正を検討されている方は、埼玉県川口市、「東川口駅」より徒歩8分にある歯医者「河野歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、患者様の求める治療を実現することを第一に考えて診療を行っています。虫歯・歯周病治療だけでなく、予防歯科や審美歯科、矯正治療など、さまざまな治療に力を入れています。
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