こんにちは。埼玉県川口市、「東川口駅」より徒歩8分にある歯医者「河野歯科クリニック」です。

セラミック治療は、前歯の見た目が気になる人に注目されています。特に、前歯の見た目は第一印象に大きく影響するため、歯の色や形、並びにコンプレックスを感じている方にとって、前歯のセラミック治療は有効な改善方法です。
しかし、費用や劣化のリスク、施術の流れなど、事前に知っておくべきことも少なくありません。
この記事では、前歯をセラミックにするメリット・デメリットをはじめ、施術の流れや費用についても詳しく解説します。
前歯だけをセラミックにするメリット

ここでは、前歯だけにセラミック治療を施すことによって得られる、さまざまなメリットについて詳しく解説します。
見た目が自然で美しい仕上がりが期待できる
セラミック治療の最大の特徴は、天然歯に近い透明感と質感を再現できる点です。特に前歯は、口を開けたときに人目に触れやすい場所のため、変色や歯の欠け、すき間などの修復には見た目の自然さが重視されます。
セラミックはレジンや金属とは異なり、光を適度に透過するため、周囲の歯と調和した色合いで仕上げることが可能です。歯科医師が患者さま一人ひとりの肌の色や顔立ちに合わせて色を慎重に選ぶことで、より自然な仕上がりになります。
虫歯や歯周病のリスクを軽減できる
セラミックの表面は滑らかで、プラークや食べかすが付着しにくいため、日常のケアがしやすくなります。また、セラミックは酸に強く、虫歯の原因となる細菌の活動を抑える効果も期待できます。
これにより、前歯部分の虫歯や歯周病のリスクを下げることができ、長期にわたって健康な状態を維持しやすくなります。
金属アレルギーの心配がない
銀歯など、金属を使用した詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)には、金属アレルギーを引き起こすリスクがあります。歯茎が黒ずんだり、湿疹やかゆみが全身に現れることがあるのです。
一方、セラミックは金属を含まない素材のため、金属アレルギーを引き起こすリスクがありません。銀歯が原因で金属アレルギーの症状が現れた患者さまでも、セラミックに交換したことで改善したという報告もあります。
前歯だけをセラミックにするデメリット

前歯だけをセラミックにするデメリットを知っておくことで、後悔のない治療選びができるでしょう。
健康な歯を削る必要がある
接着の強度を高めて割れるリスクを減らすために、セラミックを装着する際に歯をある程度削る必要があります。たとえ健康な歯だとしても、その表面を削る処置を行うため、歯の寿命に影響を与える可能性があることを理解しておく必要があります。
一度削った歯は元に戻らないため、慎重に判断することが大切です。
費用が高くなりやすい
セラミック治療は原則として自由診療であるため、費用が高額になりがちです。セラミックにはさまざまな種類があり、それぞれに特徴や費用が異なります。例えば、透明度の高いオールセラミックやジルコニアセラミックは、天然歯のような自然な見た目を再現できる反面、1本あたり10万円以上かかることも珍しくありません。
定期的なメンテナンスが必要
セラミックは変色しにくいといわれていますが、口腔内を清潔に保つ努力は不可欠です。特に、セラミックの周辺は汚れが溜まりやすいため、毎日丁寧に磨くことが求められます。
また、毎日のセルフケアに加えて、定期的な歯科医院でのクリーニングを受けることも重要です。プロによるメンテナンスを受けることで、セラミックの美しさと健康を長持ちさせやすくなります。
前歯だけをセラミックにする場合の注意点

歯の見た目や噛み合わせを整えるために、前歯だけをセラミックにしようと考える方は少なくありません。前歯は口を開けたときに目立ちやすい場所であり、審美性の高い素材を選ぶことで、笑顔に自信を持てるようになるでしょう。
しかし、セラミック治療にはいくつかの注意点があります。治療を失敗させないためにも、事前にリスクや欠点を知っておくことが大切です。治療後の後悔を防ぐためにも、以下の点を理解しておきましょう。
歯並びや噛み合わせの調整が必要な場合がある
前歯のセラミック治療を考える際、歯並びや噛み合わせの状態も慎重に評価する必要があります。セラミッククラウンを装着する場合、被せ物の厚みや素材の性質上、噛み合わせに影響を及ぼす可能性があるため、適切な調整が不可欠です。
また、歯並びが著しく乱れている場合には、矯正治療との併用も検討しなければなりません。セラミック治療だけでは対応できないケースもあるため、歯科医師による細かな診断が重要です。
適切な素材選びが必要
セラミックにはさまざまな種類があり、それぞれの特徴を理解し、自分に合った素材を選ぶことが大切です。
例えば、オールセラミックは天然歯に近い透明感が特徴ですが、強度は他のセラミックに比べてやや劣ります。一方、ジルコニアセラミックは非常に高い強度を持ち、奥歯などの強い噛み合わせにも耐えることが可能です。
前歯に使用する場合は、審美性と強度のバランスを考慮し、歯科医師と相談して決めるようにしましょう。
前歯だけをセラミックにする流れ

前歯だけをセラミックにする場合も、一般的なセラミック治療と基本的な流れは共通しています。1回の通院では完了しない場合が多く、数回にわたって進められます。
患者さまの状態や選択するセラミックの種類によって、治療の流れにわずかな違いが生じることがありますが、一般的な治療の流れは以下のとおりです。
カウンセリング
患者さまの治療に関するご希望や、口元の悩みを詳しくお伺いします。また、患者さまのお口の状態を詳しく知るためにも、虫歯や歯周病のチェック、噛み合わせなどを確認します。さらに、模型を作成してシミュレーションを行うこともあります。
その後、口腔内スキャナーや歯型採取、写真撮影などを行います。これらのデータをもとに、患者さまのご希望やお口の状態に合った治療計画を立てて治療に進んでいきます。
歯の形成
次に、歯の形成(削る作業)が行われます。セラミックを装着するために、対象となる歯を一定の形に整える必要があります。この工程は、見た目の美しさはもちろん、装着後の噛み合わせや違和感を防ぐために非常に重要です。
型取りと仮歯の装着
歯の状態が整ったら、設計にあわせて型取りを行います。従来の印象材か、精密な形を再現できるシリコン印象材を使用することが多いです。
型取りが終わった当日は、仮歯を装着して見た目や噛み合わせの違和感を最小限にします。仮歯はあくまで仮の歯ですので、強く噛むと外れることがあります。そのため、硬いものは避ける、歯磨きは優しくするなど、丁寧に扱いましょう。
セラミックの装着
すべての工程が終わったら、最終確認をしてセメントなどで仮止めしていた被せ物・詰め物を専用の接着剤で装着します。噛み合わせや形、色味に問題がなければ、接着作業を進めていきます。
しっかりと接着して装着すれば完成となりますが、最後に再度噛み合わせの調整を行うことがあります。
前歯だけをセラミックにする場合にかかる費用

歯科医院によって費用は異なるものの、前歯のセラミック治療は1本当たり10万円〜17万円程度が目安です。複数の歯を治療する場合、セラミックを装着する歯の本数分の費用が必要です。例えば、上下の前歯4本をセラミックにする場合には、20万円〜40万円程度かかるでしょう。
まとめ

前歯だけをセラミックにすれば自然な見た目を実現できる反面、費用や歯を削るリスクが伴います。セラミック治療は自由診療であるため、歯科医院によって費用が異なります。
また、1回の通院では完了しないため、治療を受ける歯科医院や患者さまの状態によっては、通院回数が多くなる場合もあるでしょう。前歯のセラミックを検討する際は、メリット・デメリットをよく理解した上で、信頼できる歯科医院を選ぶことが大切です。
前歯のセラミック治療を検討されている方は、埼玉県川口市、「東川口駅」より徒歩8分にある歯医者「河野歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、患者様の求める治療を実現することを第一に考えて診療を行っています。虫歯・歯周病治療だけでなく、予防歯科や審美歯科、矯正治療など、さまざまな治療に力を入れています。
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