こんにちは。埼玉県川口市、「東川口駅」より徒歩8分にある歯医者「河野歯科クリニック」です。
近年では、予防歯科の重要性が知られるようになりました。歯科医院で定期健診を受ける人も増加しているのではないでしょうか。
しかし、世界的に見ると、日本はまだまだ予防歯科への意識は低いといえます。健康な歯を守ることが健康寿命を延ばすことにもつながるため、予防歯科は非常に重要です。
今回は、予防歯科とはどういったものなのかを解説し、受けるメリットや通う頻度などをご紹介します。大切な歯を守るためにも、予防歯科に関する知識を身につけましょう。
予防歯科とは
予防歯科の考え方は近年広まっているものの、具体的には知らないという方も多いでしょう。予防歯科は、虫歯や歯周病など口腔内のトラブルや病気を、未然に防ぐための取り組みです。
ここでは、予防歯科について詳しく解説していきます。
予防歯科の重要性
予防歯科は、虫歯や歯周病などの予防を目的としています。口腔内の状態を確認し、歯のクリーニングやフッ素の塗布など、必要な処置を行います。
虫歯や歯周病になってから治療をすることもできますが、治療をしても健康な歯や歯茎の状態に戻すのは不可能です。そのため、未然に口腔内のトラブルが起こらないように予防することが大切なのです。
歯や歯茎の健康が維持できていれば、高齢になっても自分の歯で食事を楽しむことができます。食事から栄養をしっかり摂取することができるので、健康寿命の延伸やQOLの向上にもつながるでしょう。
また、虫歯や歯周病の原因菌が血管に入り込むと、心臓疾患や脳疾患など全身の健康に影響を及ぼす可能性があります。虫歯や歯周病を予防することは、全身の健康維持にもつながるといえます。
予防歯科と歯科健診の違い
歯科検診は、虫歯や歯周病など、口腔内にトラブルが起こっていないか歯科医師が確認するものです。予防歯科でも口腔内を確認しますが、予防歯科は虫歯や歯周病などのトラブルが起こらないように予防することを目的としています。
そのため、口腔内の検査だけではなく、クリーニングなどの予防処置も行うという違いがあります。
予防歯科で行う内容
予防歯科で行う内容は、プロフェッショナルケアとセルフケアの2種類に分けられます。セルフケアは、正しい歯磨きなど自分で行うケアのことを指します。
プロフェッショナルケアは、歯科医院で実施される予防的なケアのことです。ここでは、プロフェッショナルケアとして行われる内容を詳しく解説します。
口腔内の検査
まずは、口腔内の検査を行います。検査は、歯科医師による視診や、レントゲンなどによる画像撮影などが含まれます。
口腔内の検査の目的は、現在ある虫歯や歯周病の状態を確認するだけではありません。虫歯や歯周病などになりかけている歯も早期発見することができ、症状が悪化を防ぎます。
PMTC
PMTCは、口腔内のクリーニングを指します。普段の歯磨きでは除去しきれない歯垢や、蓄積されて石灰化した歯石を除去します。
PMTCでは、歯科医師や歯科衛生士が専用の機器を使用して口内の汚れを徹底的に清掃します。PMTCで汚れを除去すれば、歯の表面がツルツルになって汚れが付着しにくくなり、虫歯や歯周病の予防になります。
フッ素の塗布
フッ素を歯の表面に塗布すれば、歯の表面のエナメル質が強化され、虫歯が起りにくくなります。また、虫歯菌の働きを抑制する働きもあるため、虫歯が起こりやすい人は定期的にフッ素を塗布すると良いでしょう。
市販の歯磨き粉などにもフッ素が配合されたものがありますが、歯科医院で塗布するフッ素は高濃度のものなのでより高い効果が期待できます。
歯磨き指導
虫歯や歯周病予防には毎日の歯磨きが大切ですが、正しく歯を磨けていない人も少なくありません。歯の形は人それぞれ異なるため、適切な歯磨きの方法や磨きやすい歯ブラシの形状は異なります。
歯磨き指導では、患者さま一人ひとりに合った正しい歯磨きの方法を指導し、患者さまに合った歯ブラシなどのケアアイテムの選び方をアドバイスします。
予防歯科のメリット
予防歯科に取り組むことには、多くのメリットがあります。ここでは、予防歯科の主なメリットを確認しましょう。
トラブルの早期発見・治療につながる
定期的に歯科医院で予防歯科を受けていれば、虫歯や歯周病を早期発見することができます。早い段階で虫歯や歯周病を見つけることができれば、治療期間を短く抑えられて治療費の負担も軽減されます。
初期の虫歯や歯周病は自覚症状がほとんどないため、悪化してから気付くケースが多いです。定期的に検査を受けていれば、自分では気付きにくい初期段階でも口腔内トラブルを発見できるでしょう。
健康な歯の維持につながる
予防歯科で虫歯や歯周病を防いだり早期に治療したりできれば、歯を削ったり抜歯したりするリスクを軽減できます。年を重ねても健康な状態の歯を維持できていれば、自分の歯で食事を楽しむことができます。
歯を多く失って入れ歯になれば、食べ物の温度や味を感じにくくなることがあるでしょう。老後のためにも、早い段階から予防歯科を始めることが大切です。
また、自分の歯でしっかり食事を噛むと栄養が吸収されやすいため、全身の健康維持にもつながります。歯の本数が多いほど健康寿命が長くなるとも言われているため、健康な歯をできるだけ多く残すことが大切なのです。
全身疾患の予防になる
虫歯や歯周病を放置すれば、血管から原因菌が全身を巡ることがあります。脳に到達すれば脳疾患を招く原因になり、心臓に到達すれば心疾患を招く原因になります。
また、糖尿病と歯周病は相互関係にあるとされており、歯周病が悪化すれば糖尿病も悪化することが知られています。予防歯科で虫歯や歯周病を早期発見・治療することは、こうした全身疾患の予防につながります。
歯科治療の時間や費用を軽減できる
虫歯や歯周病などの口腔トラブルは、早い段階から治療を始めるほど短い期間で治療を終えることができ、費用も抑えられます。虫歯や歯周病が悪化して抜歯や歯が抜け落ちるようなことがあれば、義歯が必要になります。
入れ歯やインプラント、ブリッジなどで失われた歯は補えるものの、治療期間は長くなり費用の負担も増加します。予防歯科を受けていれば、検査によって虫歯や歯周病を初期段階で見つけることが可能です。
見た目の美しさを維持できる
予防歯科で歯のクリーニングを受ければ、歯ブラシでは取り除けない汚れまで綺麗に除去できます。そのため、歯の見た目が綺麗になります。
ホワイトニングのように歯が白くなるわけではありませんが、表面を綺麗にすることができるため、クリーニング前よりも歯が白くなったと感じる人もいるでしょう。
また、虫歯があると歯に穴が開いたり黒ずんだりしますが、予防歯科で虫歯が悪化する前に発見できれば綺麗な状態を維持できます。歯周病も、悪化すれば歯茎が下がって歯が長く見えるようになるため、初期段階から治療することが見た目の美しさを維持できる方法といえます。
予防歯科に通う頻度
歯科医院で予防歯科を受ける頻度は、3カ月に一度程度が一般的とされています。口腔内の状態によっては1〜2カ月に一度の方が良いケースもあります。
自分に見合った通院頻度は、歯科医師に相談しましょう。予防歯科は治療が必要と判断される前の予防処置になるため、基本的には保険が適用されません。
ただし、虫歯や歯周病の重症化を防ぐために必要な措置の場合は保険適用になることもあります。費用に関しては歯科医院ごとに異なるため、事前に問い合わせておくと良いでしょう。
まとめ
予防歯科は、虫歯や歯周病など口腔内トラブルを予防することに加え、ご自身の全身の健康を守るための取り組みであるといえます。定期的に予防歯科でクリーニングやフッ素塗布などの処置を受けることが、健康な歯を維持するために必要です。
予防歯科は定期的に通院することが大切なので、通院しやすい歯科医院を見つけることから始めましょう。
予防歯科を検討されている方は、埼玉県川口市、「東川口駅」より徒歩8分にある歯医者「河野歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、患者様の求める治療を実現することを第一に考えて診療を行っています。虫歯・歯周病治療だけでなく、予防歯科や審美歯科、矯正治療など、さまざまな治療に力を入れています。
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