こんにちは。埼玉県川口市、「東川口駅」より徒歩8分にある歯医者「河野歯科クリニック」です。
審美歯科治療の被せ物や詰め物に使われる材料に、セラミックがあります。セラミックは、天然の歯のような透明感と白さを再現することができる素材で、見た目が美しいのが特徴です。
今回は、セラミックの歯の種類や費用、また選ぶ時のポイントについて詳しく解説します。
セラミックの歯の種類
セラミックには、特徴の異なるいくつかの種類があります。ここでは、代表的な種類の特徴を確認しましょう。
- オールセラミック
- e-max（イーマックス）
- ハイブリッドセラミック
- ジルコニア
- メタルボンド
それぞれ詳しく解説します。
オールセラミック
オールセラミックは、その名の通り全てセラミックのみを利用した素材です。いわゆる陶器と同様の素材です。
天然の歯のような透明感やツヤを再現することができ、セラミックの中でも最も審美性が高い素材だとされています。また、表面はツルツルとしていて汚れがつきにくく、虫歯治療した歯が再び虫歯になる二次虫歯のリスクも減らせます。
経年劣化もほとんどしないため、高い審美性を長く維持することができます。
ただし、陶器をイメージしてもらうとわかるように、急に強い衝撃が加わると割れてしまうことがあります。噛み合わせが強い方や歯ぎしり・食いしばりの癖がある方には使用できないことがあります。
e-max（イーマックス）
e-maxは、ガラスセラミックスを強化した素材です。ガラスという名がついている通り、透明感があり審美性に優れています。経年劣化もあまりしません。また、オールセラミックよりも強度が高いのが特徴です。
強度が高くなっているとはいえ割れることはあるので、噛み合わせが強い方や歯ぎしり・食いしばりの癖がある方には使用できないケースもあります。
ハイブリッドセラミック
ハイブリッドセラミックは、セラミックとプラスチックを合わせた素材です。プラスチックを混ぜているため、他の素材よりも安価です。オールセラミックのような審美性の高さはありませんが、天然の歯に近い色の歯を入れることができます。
しかし、プラスチックが混ざっているため耐久性が劣ります。表面がザラついたり、経年劣化による変色が見られたりします。
ジルコニア
ジルコニアは、二酸化ジルコニウムのことで、セラミックの中でも最も強度が高い素材です。人工ダイヤモンドとも言われており、金属と同じくらいの強度があります。噛み合わせの強い奥歯に使用しても問題ありません。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある方で、セラミックを入れたい方にも選ばれている素材です。
オールセラミックと同じように経年劣化しづらく、汚れがつきにくいという特徴があります。
しかし、オールセラミックやe-maxよりも審美性が劣ります。また、天然の歯よりも硬い素材なので、噛み合う歯を傷つけるリスクがあります。
メタルボンド
メタルボンドは、内側は金属で外側にセラミックを焼き付けた被せ物です。内側に金属を使用しているため、強度が高いのが特徴です。
しかし、金属を使用しているため、歯ぐきの変色や金属アレルギーのリスクがあります。また、被せ物と歯ぐきの境目に金属色が見えることがあります。他のセラミックよりも透明感も劣ります。
強度を優先したい場合に使用されてきましたが、ジルコニアが普及してからは利用頻度が減っています。
セラミックの歯の種類別の費用
セラミックの歯は自費治療になるため、歯科医院によって費用が異なります。ここでは、被せ物の費用の相場を紹介します。
- オールセラミック：10〜15万円
- e-max：8〜15万円
- ハイブリッドセラミック：5〜10万円
- ジルコニア：10〜20万円
- メタルボンド：8〜15万円
詰め物の場合には、これよりも安くなります。詳しい費用は、歯科医院で事前に確認しておきましょう。
セラミックの歯の種類を選ぶときのポイント
セラミックの歯の種類を紹介してきましたが、どのように選べば良いのか疑問に思った方も多いでしょう。ここでは、具体的な例をあげて選び方を紹介します。
ただし、噛み合わせなどの口腔内の状態は、自分では判断が難しいです。歯科医師とも相談しながら、セラミックの種類を決めるようにしましょう。
見た目を美しくしたい方
審美性が高いオールセラミック、またはe-maxが良いでしょう。
ただし、噛み合わせが強い場合や歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、ジルコニアを選択したほうがいいかもしれません。
できるだけ費用を抑えたい方
審美性や耐久性に劣りますが、ハイブリッドセラミックであれば費用を抑えることができます。奥歯の治療など、高い審美性を求めない場合には、ハイブリッドセラミックでも問題なく使用できるでしょう。
CAD/CAMというシステムを利用してハイブリッドセラミックを削り出した被せ物は、条件を満たせば保険が適用されますので、確認すると良いでしょう。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある方
ジルコニアやメタルボンドが良いでしょう。審美性を求める場合は、ジルコニアのほうがよいかもしれません。オールセラミックやe-maxに審美性は劣るものの、見た目がよく丈夫なものを入れることができます。
セラミックの歯のメリット・デメリット
セラミックの歯のメリットは、見た目が良いことだけではありません。虫歯になりにくいなど、機能的にもメリットの多い素材です。
ここでは、セラミックの歯のメリットとデメリットを具体的に紹介します。
セラミックの歯のメリット
メリットは次の通りです。上述したセラミックの種類による違いも含めて、解説していきます。
審美性が高い
天然の歯のような透明感やツヤを再現することができます。見た目も自然で、人工歯だということに気づかれないほどです。
特に、オールセラミックとe-maxは審美性が高いことで知られています。
虫歯になりにくい
表面がツルツルとしていて汚れがつきにくく、経年劣化による変形も起こらないため、二次虫歯のリスクが低いです。全く虫歯にならないわけではありませんので、特に根本の部分に汚れがたまらないよう、毎日のケアを丁寧にする必要があります。
変色しにくい
経年劣化が起こりにくいため、変色しにくく、審美性の高さを長期に渡り維持することができます。オールセラミック、e-max、ジルコニアは、ほとんど経年劣化を起こしません。
ハイブリッドセラミックはプラスチックが含まれているため、劣化を起こすことも知っておきましょう。
セラミックの歯のデメリット
セラミックはメリットの多い素材ですが、デメリットもあります。両方を考慮した上で、選択するようにしましょう。
費用が高価
セラミックは自費治療になりますので、保険適用の治療と比較すると高価になります。歯科医院によって費用は異なりますが、セラミックの被せ物の費用の相場は、8万円〜20万円程度です。
ただし、CAD/CAMシステムで作られるハイブリッドセラミックは、条件によって保険が適用されることがあります。歯科医院に確認するようにしましょう。
割れることがある
セラミックは耐久性のある素材ですが、急な衝撃や持続的な強い力が加わると、割れることがあります。噛み合わせの強い奥歯や、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は注意が必要です。
そのような場合は、強度の高いジルコニアを選択するのが良いでしょう。
まとめ
セラミックには、いくつかの種類があります。代表的なものは、オールセラミック、e-max、ハイブリッドセラミック、ジルコニア、メタルボンドです。審美性・耐久性・強度などを考慮して、自分に合ったものを選択するのが良いでしょう。
噛み合わせなどの口腔内の状況は自分では判断が難しいので、歯科医院でよく相談して決めるようにしましょう。
セラミックの歯を検討されている方は、埼玉県川口市、「東川口駅」より徒歩8分にある歯医者「河野歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、患者様の求める治療を実現することを第一に考えて診療を行っています。虫歯・歯周病治療だけでなく、予防歯科や審美歯科、矯正治療など、さまざまな治療に力を入れています。
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