こんにちは。埼玉県川口市、「東川口駅」より徒歩8分にある歯医者「河野歯科クリニック」です。
セレック治療は、最新のデジタル技術を活用したセラミック治療です。従来の治療では型取りや技工所での製作に時間がかかるため複数回の通院が必要でしたが、セレック治療は短期間での治療を実現します。
CAD/CAM技術を用いて口腔内をデジタルスキャンし、その場でセラミック修復物を作製するため、最短1日で治療が完了します。
ただし、審美性や耐久性に優れている一方で、費用が高くなったり適応症例が限られたりする場合もあります。
この記事では、セレック治療のメリット・デメリット、費用、治療の流れについて詳しく解説します。
セレック治療とは
セレック治療は、コンピュータ技術を活用して行う最先端の歯科治療です。従来の治療とは異なり、型取りから修復物の装着までを1日で完了できることが特徴です。
セレック治療では、スキャナーを使って歯の状態を正確に計測し、データを基にセラミックの詰め物や被せ物を院内で作製します。
セレック治療のメリット
セレック治療は、デジタル技術を駆使して短期間で高品質な歯の修復が可能な方法です。従来の治療方法と比較して、以下のような多くのメリットがあります。
短期間で治療が完了する
セレック治療は、従来の歯型取りや技工所での修復物作製が不要です。デジタルスキャナーで正確な歯型を取得し、そのデータをもとにセラミック修復物を設計・作製します。
そのため、最短1回の通院で詰め物や被せ物の治療が完了します。忙しい方や通院回数を減らしたい方にとって、大きなメリットです。
審美性が高い
セレック治療で使用されるセラミック素材は、天然の歯に近い色調と透明感を持っています。金属を使用しないため金属アレルギーのリスクもなく、口元の美しさを重視する方にとって理想的な治療法です。
精密なフィット感
コンピュータによる精密な設計と加工により、セラミックの修復物は歯にぴったりとフィットします。違和感の少ない快適な装着感が得られ、噛み合わせの調整もスムーズに行えます。
耐久性が高い
セレック治療で使用されるセラミックは非常に硬く、長期間にわたって機能します。適切にケアすれば長期的に美しい状態を保てる、耐久性の高さも備えています。
セレック治療のデメリット
セレック治療にはいくつかのデメリットも存在します。患者さまの状態や治療内容によっては、他の治療法が適しているかもしれません。
適応できる症例が限られている
セレック治療は、すべての症例に対応できるわけではありません。ブリッジやインプラントなど、大規模な修復が必要な場合や噛み合わせが複雑な症例では、他の治療法が選ばれることがあります。
費用が高い
セレック治療は最新技術を使用しているため、治療費が高くなる傾向があります。高品質で審美性が高い素材を使用する場合、保険診療と比較すると治療費が高くなるでしょう。
ただし、一般的なセラミック治療よりも費用を抑えられることが多いです。補綴物の設計・作成をコンピュータが行うためです。
トラブルのリスクがある
セレック治療で使用するセラミック素材は硬度が高いものの、噛み合わせが悪いと天然歯を傷つけることがあります。通常のセラミック治療と同様、セラミック自体が割れるリスクもあります。
セレック治療の費用
セレック治療では最先端のデジタル技術を使用すること、保険が適用されない場合があることから治療費がやや高めに設定される傾向があります。具体的な費用は治療する部位や使用する素材、クリニックによって異なりますが、一般的には以下の価格帯が相場です。
- 詰め物：3～8万円
- 被せ物：8～15万円
部分的な詰め物の場合は費用を抑えられますが、歯全体を覆う被せ物が必要な場合は高額になります。
ただし、上述したとおり通常のセラミック治療よりは安価に設定されていることが多いです。コンピュータが設計・作成を行うため治療時間を短縮でき、費用の負担も抑えられる点は大きなメリットでしょう。
セレック治療には保険が適用される？
セレック治療は基本的に保険適用外で、自費診療に該当します。セレック治療では、デジタル技術を駆使して高精度なセラミック修復物を作製します。
審美性や機能性に優れていますが、セラミック素材の使用は審美目的と判断されることが多いです。保険が適用されるのは機能や見た目を回復させる最低限の治療とされているので、審美目的と判断されるセレック治療は保険適用の対象になりません。
セレック治療の流れ
セレック治療は、短期間で精密なセラミック修復物を作製できる先進的な治療法です。ここでは、治療の具体的な流れを解説します。
診察と治療計画の立案
歯科医師が患者さまの口腔内を診察し、セレック治療の適応範囲かどうか確認します。虫歯や欠損部分の状態に応じて、最適なセラミック修復物の種類や治療計画を立てます。
口腔内をスキャンする
従来の型取りに代わり、3Dスキャナーを使用して口腔内をデジタルスキャンします。このスキャンデータを基に、セレックシステムが修復物の設計に使用するデジタルデータを生成します。
デザインと修復物の作製
スキャンデータをもとにコンピュータ上で修復物をデザインし、そのデザインデータをミリングマシンに送信してセラミックを削り出します。
通常のセラミック治療では、型取りの情報をもとに歯科技工所に依頼して作成してもらうので、完成まで2〜3週間ほどかかることが珍しくありません。セレック治療では、この作業が20分ほどで完了します。
セラミックの修復物の装着
完成したセラミックの修復物を仮装着し、噛み合わせやフィット感を確認します。問題がなければ接着剤で固定し、治療が完了します。
最終確認とメンテナンス指導
装着後の状態を確認し、噛み合わせや形状に問題がないかをチェックします。さらに、長期間にわたり修復物を健康に保つためのケア方法について指導が行われます。
また、治療後は定期的に歯科医院を受診して、口内の状態を確認してもらいましょう。治療箇所に問題が起こっていても、早期に対応すれば状況の悪化を防げます。
セレックとセラミックの違いは？
セレック治療と従来のセラミック治療にはいくつかの違いがあります。以下に、それぞれの特徴をまとめました。
即日治療の有無
セレック治療では、修復物の作製が即日で完了するため、通院回数を減らせます。その日のうちに詰め物・被せ物の装着まで進めることも少なくありません。
従来のセラミック治療では、外部の技工所で修復物を作製します。治療完了までに数週間かかることが多く、最終的な修復物が完成するまでは歯がない状態、もしくは仮歯で過ごさなければなりません。
型取りの方法
セレック治療では、デジタルスキャンで型取りを行います。従来の型取りに比べて精度が高く、患者さまにとってもストレスが少ない方法といえます。
従来のセラミック治療では、シリコン材を使用して型取りを行います。デジタルスキャンよりも精度が低く、不快に感じる患者さまも多いです。
審美性
セレック治療の補綴物は短期間で作製されるため、審美性はセラミック治療より劣ることがあります。用意されているセラミックブロックから患者さまの歯の色に近いものを選択して削り出すため、天然歯の色味や透明感の再現性は劣るかもしれません。
従来のセラミック治療では、歯科技工士が手作業で修復物を製作します。そのため、患者さまの歯の色や透明感、艶をより精密に再現することが可能です。
まとめ
セレック治療は、短期間で高精度なセラミックの修復物を作製できる画期的な治療法です。通院回数が少なく審美性や耐久性にも優れている治療法で、特に忙しい方や審美性を重視する患者さまに選ばれています。
保険適用外であることが多く費用の負担が少なくないため、事前に確認することが重要です。セレックとセラミックそれぞれの違いを理解し、自分に合った治療法を選びましょう。
セレック治療を検討されている方は、埼玉県川口市、「東川口駅」より徒歩8分にある歯医者「河野歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、患者様の求める治療を実現することを第一に考えて診療を行っています。虫歯・歯周病治療だけでなく、予防歯科や審美歯科、矯正治療など、さまざまな治療に力を入れています。
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