子どもの口呼吸はどうしていけない?口呼吸になる原因と改善方法
こんにちは。埼玉県川口市、「東川口駅」より徒歩8分にある歯医者「河野歯科クリニック」です。

子どもの口が常に開いているのを見て、何か気になると感じたことはありませんか。実は、口で呼吸をするという状態には、さまざまな健康への悪影響が潜んでいます。口呼吸は見た目や発音にとどまらず、成長発育や免疫機能、さらには睡眠の質にも深く関わってくるのです。
この記事では、子どもが口呼吸になる原因やリスク、改善に向けた具体的な取り組みについて詳しく解説します。
口呼吸とは

口呼吸とは、本来は鼻で行うはずの呼吸を、口を使って行っている状態を指します。
人の体は基本的に鼻呼吸に適した構造になっており、鼻には空気中のほこりや細菌、ウイルスなどを取り除く働きがあります。また、取り込んだ空気を適度な温度や湿度に整えてから体内へ送り込む役割も担っています。
一方で口から呼吸を行う場合、こうした鼻の機能が十分に働かず、乾いた冷たい空気がそのまま喉へ届きやすくなります。その結果、口の中が乾燥しやすくなり、細菌が増えやすい環境が生まれます。
特に子どもの場合は、口周りの筋肉や呼吸の習慣がまだ発達の途中にあるため、口呼吸の状態が続くと、歯並びや顎の成長にも影響を及ぼす可能性があります。そのため、早めに鼻呼吸に改善することが大切なのです。
子どもが口呼吸になる原因

子どもが口呼吸になる背景には、さまざまな原因が複雑に関係しています。生まれつきの体質だけでなく、日頃の生活習慣や環境なども大きく影響します。ここでは、代表的な原因について解説します。
鼻づまりやアレルギー
風邪をひいたときや花粉症などのアレルギーによって鼻が詰まると、自然と口で呼吸するようになります。特に子どもの場合、鼻の通りが悪い状態が長く続くと、口呼吸が習慣化しやすくなります。
鼻炎やアレルギー性鼻炎などの慢性的な鼻づまりがあると、無意識のうちに口呼吸が習慣になり、気づかないうちに定着してしまうこともあるため注意が必要です。
口周りの筋力の低下
口を閉じた状態を保つには、唇や頬、舌などの筋肉がバランスよく働く必要があります。
しかし、柔らかい食べ物が中心の食生活や、咀嚼回数の減少などによって、これらの筋肉が十分に使われない場合があります。その結果、安静時でも口が開きやすくなり、口で呼吸することが増えるのです。
悪い姿勢
日常の姿勢は呼吸のしやすさに大きく関わっています。特に、背中が丸くなり頭が前に出るような姿勢が続くと、首や喉まわりの気道が圧迫されやすくなります。その結果、鼻から十分に空気を取り込みにくくなり、口で呼吸する状態が定着しやすくなるのです。
例えば、スマートフォンやタブレットを長時間見るときの姿勢は、無意識のうちに前かがみになりやすく、呼吸の通り道を狭める原因になります。また、椅子に浅く座る、頬杖をつくといった癖も、顔や顎の位置に影響を与え、正しい呼吸を妨げる要因となるでしょう。
子どもが口呼吸をしているときのサイン

口呼吸は無意識のうちに行われるため、本人が自覚することはほとんどありません。そのため、周囲の大人が日常の様子から変化に気づくことが重要です。見た目や行動のなかには、口呼吸を示すわかりやすいサインがいくつかあります。
口が常に開いている
日中や就寝中に口が常に開いている状態が見られる場合、それは口呼吸をしているサインです。
特に、子どもが集中しているときや遊んでいるときに口が閉じていないのは要注意です。口が開いていると冷たい空気やほこりが直接喉に入り、風邪を引きやすくなることもあります。また、口を閉じる筋力が弱くなる原因にもなるため、早めに対処することが大切です。
いびきをかいている
子どものいびきは一時的なものと思われがちですが、口呼吸と関係していることがあります。口で呼吸すると気道が狭くなり、空気の通りが乱れることで音が発生します。また、いびきが続く場合は、睡眠中の呼吸の質が低下している可能性も考えられます。
毎晩のようにいびきが見られる場合は、呼吸の状態を確認することが大切です。
唇が乾燥している
口呼吸の状態では、空気が直接口の中を通るため、唇や口腔内が乾燥しやすくなります。唇のひび割れや皮むけが繰り返し見られる場合は、呼吸の仕方が影響しているかもしれません。特に季節に関係なく乾燥が続く場合は、生活環境だけでなく呼吸の状態にも目を向ける必要があります。
食事中にくちゃくちゃ音がする
食事の際に口を閉じたまま噛むことが難しく、音が出る場合も口呼吸と関係があります。
口周りの筋肉が十分に働いていないと、唇をしっかり閉じることが難しくなります。その結果、咀嚼中に口が開きやすくなり、音が出ることがあるのです。こうした様子は、食事中の観察で気づきやすいサインの一つです。
子どもの口呼吸はどうしていけない?

ここでは、子どもの口呼吸が引き起こす主な問題について解説します。
虫歯や歯周病のリスクが高まる
口で呼吸する状態が続くと、口の中が乾きやすくなります。本来、唾液には食べかすや細菌を洗い流す働きや、細菌の増殖を抑える役割があります。
しかし、乾燥した状態では唾液の働きが十分に発揮されにくくなり、虫歯や歯肉炎のリスクが高まります。特に子どもは歯の質が未成熟なため、影響を受けやすい点にも注意が必要です。
風邪や感染症にかかりやすくなる
鼻には、吸い込んだ空気の中のホコリやウイルス、細菌などを捕まえたり、空気を温めたり加湿したりする働きがあります。このおかげで、体内に入る前にある程度の異物が取り除かれ、健康を保つことができます。
しかし、口呼吸ではこれらの機能が働かないため、空気中の病原体が直接のどや気管に届きやすくなります。そのため、風邪をひきやすくなったり、のどの炎症を繰り返したりすることがあるのです。
免疫力が弱い子どもにとって、口呼吸は感染リスクを高める要因となるため、注意が必要です。
顎の成長や歯並びに悪影響を及ぼす
口が開いた状態が続くと、舌の位置が本来よりも低い位置にとどまりやすくなります。舌は上顎に触れることで顎の発育を支える役割がありますが、そのバランスが崩れると、顎の成長に影響が出ることがあります。
結果として、歯並びの乱れや噛み合わせの問題につながる可能性があるのです。
睡眠の質が低下する
口で呼吸する状態では、眠っている間の呼吸が安定しにくくなります。口が開いたままだと喉が乾きやすく、空気の通り道である気道も狭くなりやすいため、いびきや浅い呼吸が見られることがあります。その結果、ぐっすりと深い眠りに入りにくくなるのです。
本来、睡眠中は体と脳をしっかり休ませる大切な時間ですが、呼吸が乱れると何度も目が覚めやすくなり、十分に休息がとれない状態になります。こうした状態が続くと、朝起きたときに疲れが残りやすくなったり、日中の集中力や意欲に影響が出たりすることもあるでしょう。
さらに、子どもの成長に欠かせない成長ホルモンは、深い睡眠のときに多く分泌されます。呼吸が安定せず、深い眠りが妨げられると、発育にも影響が及ぶ可能性があるのです。
子どもの口呼吸を治す方法

口呼吸は自然に治るとは限らないため、早めに原因を見つけて対処することが大切です。以下に、子どもの口呼吸を改善するための主な方法をご紹介します。
鼻づまりを改善する
鼻呼吸が難しい状態では、口呼吸に頼りやすくなります。そのため、まずは鼻の通りを整えることが重要です。風邪による一時的な鼻づまりであれば自然に回復することもありますが、長引く場合はアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などが関係している可能性があります。
耳鼻科で状態を確認し、必要に応じた治療を受けることで、鼻呼吸が行いやすい環境を整えることができます。
口周りの筋肉を鍛える
口周りの筋肉が弱いと、口が自然と開きやすくなり、口呼吸が習慣になりやすくなります。そのため、表情筋や舌の筋肉を鍛えることが、正しい呼吸法の習得に役立ちます。
代表的なトレーニングとしては、口を閉じた状態で舌を上顎に軽く押し当てる動きや、頬をふくらませてからすぼめる体操、風船を膨らませる遊びなどがあります。毎日続けることで筋力がつき、鼻呼吸がしやすくなります。
これらのトレーニングは、家庭で簡単に取り入れることができ、親子で一緒に行うことでモチベーションも維持しやすくなります。
正しい姿勢を心がける
猫背や前かがみの姿勢は、顎の位置がずれやすく、口が開いたままになる原因になります。そのため、食事中や勉強中など、日常生活のなかでの姿勢を見直すことが大切です。
背筋を伸ばして座る習慣を身につけることで、顎や首にかかる負担が減り、自然と鼻で呼吸しやすい状態が作られます。また、姿勢が整うと、体全体のバランスが良くなり、集中力の向上にもつながるといわれています。
まとめ

子どもの口呼吸は、鼻づまりやアレルギー、口周りの筋力不足、姿勢の乱れなど、複数の要因が関係しています。口呼吸の状態が続くと、口の中が乾きやすくなり虫歯や歯肉炎のリスクが高まるほか、感染症にかかりやすくなる、睡眠の質が低下するなど、全身の健康にも関わります。
改善には、まず鼻の通りを整えることが重要です。そのうえで、よく噛む習慣や口周りの筋肉を使う動作を取り入れ、口を閉じる力を育てていきます。さらに、姿勢を整えることで気道が確保され、鼻呼吸が行いやすくなります。日々の積み重ねが、自然な呼吸へとつながります。
口呼吸は見過ごされやすいものの、子どもの成長に影響する重要な要素です。日常の様子を観察し、早めに気づいて対応することが、健康的な発育と口腔環境を守ることにつながります。
お子さんのお口の健康を守りたいとお考えの方は、埼玉県川口市、「東川口駅」より徒歩8分にある歯医者「河野歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
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