2026年06月19日 ブログ

矯正治療で抜歯が必要な理由とは?必要になるケースや注意点も

こんにちは。埼玉県川口市、「東川口駅」より徒歩8分にある歯医者「河野歯科クリニック」です。

矯正のために抜歯するイメージ

矯正治療では抜歯することがあると聞くと「なぜ抜歯をしなければならないの?」「本当に歯を抜く必要があるの?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。確かに、矯正治療を進める上で抜歯が推奨されるケースも少なくありません。

矯正治療における抜歯の有無は、歯並びやあごの大きさ、噛み合わせのバランスなど、複数の要素を考慮して総合的に判断されます。

今回は、矯正治療で抜歯が必要になる理由や必要になるケース、注意点などについて、詳しく解説します。

矯正治療で抜歯をすることはある?

矯正治療で抜歯をすることはあるのか疑問をもつイメージ

大人が矯正治療を受ける場合、抜歯が必要になることも少なくありません。ただし、すべてのケースで抜歯が必要になるわけではありません。近年では、非抜歯での矯正が可能なケースも増えています。

歯科医師は、患者さまの口腔内の状態を確認したうえで、抜歯が必要かどうかを慎重に判断して治療を進めます。

矯正治療で抜歯が必要になる理由

抜歯した後の口腔内

矯正治療で抜歯をする理由はいくつかあります。ここでは、その代表的なものをご紹介していきます。

歯が並ぶスペースを確保するため

矯正治療で抜歯を行う最も一般的な理由は、歯がきれいに並ぶスペースを確保するためです。歯の大きさに対してあごが小さいと、すべての歯が並ぶためのスペースが不足します。この影響で、歯が重なったりねじれたりする叢生(そうせい)になる方は少なくありません。

このような場合、歯をきれいに整えるためには、抜歯によってスペースを作る必要があります。今あるスペースに歯を無理やり並べるのではなく、自然なアーチを作るための土台をしっかりと整えることが重要なのです。

噛み合わせを整えるため

噛み合わせが乱れていると、特定の歯に過度な負担がかかることがあります。過剰に負担がかかると、歯の摩耗や歯周組織の損傷を引き起こす可能性もあります。

矯正治療で適切な噛み合わせを実現することで、歯列全体に均等に力がかかるようになり、歯を守れるかもしれません。噛み合わせを整えるためには奥歯の位置調整が必要になることが多いですが、奥歯を動かしやすくするために抜歯を行うケースもあります。

後戻りを防ぐため

抜歯をすると、後戻りを防ぐ効果も期待できます。後戻りとは、矯正治療によって整えた歯並びが治療後に元の位置に戻ろうと動く現象です。特に、歯列の隙間が不足している場合は歯が押し合う力が強くなるため、後戻りが生じやすくなります。

抜歯によって適切なスペースを確保することで歯が安定して定着しやすくなり、後戻りのリスクを低減できるのです。

矯正治療で抜歯が必要になるケース

矯正治療で抜歯が必要になるケースを紹介するイメ^-ジ

矯正治療ではすべての場合で抜歯が必要というわけではありませんが、歯並びやあごの大きさ、噛み合わせの状態によっては抜歯が推奨されることがあります。

例えば、前歯が大きく突出している症例で、口元の印象を大きく変えたい場合は抜歯が検討されます。前歯を後方へ下げるためには、歯を動かすための十分なスペースが必要なためです。その他にも、叢生や受け口、開咬、過蓋咬合といったケースでも、抜歯して歯を動かしやすくすることがあります。

矯正治療で抜歯することの多い歯

抜歯した歯を持つ手

矯正治療で抜歯が必要となった場合に、対象となるのは多くの場合、小臼歯です。小臼歯は前歯と奥歯の中間に位置する歯で、上下左右に2本ずつ、計8本あります。

前から4番目の第一小臼歯は前歯に近い位置にあり、この歯を抜くと前歯を後方へ動かすスペースを確保しやすくなります。また、抜歯による見た目への影響も少ないため、見た目や機能を損なわずに治療を進めやすいとされています。

また、親知らず(第三大臼歯)も抜歯の対象になるケースがあります。特に、親知らずが傾いていたり正しく噛み合っていなかったりする場合には、抜歯によって奥歯の噛み合わせを整えやすくします。

ただし、小臼歯や親知らず以外の歯が抜歯の対象となる可能性もあります。口内の状況、歯の移動計画などを考慮して、抜歯する歯を慎重に検討する必要があります。

矯正治療で抜歯をする際の注意点

抜歯後に痛みを感じる女性

矯正治療において抜歯を行う場合には、メリットだけではなく、いくつかの注意点も理解しておく必要があります。ここでは、矯正治療で抜歯をする際の注意点について解説します。

治療期間が長くなる

矯正治療を始める前に歯を抜いた場合、傷口が完全に治癒してから矯正治療を始めることになります。また、抜歯する場合は、抜歯しない場合と比べると歯の移動距離が長くなります。そのため、抜歯しない場合と比べると、治療全体にかかる期間が長くなる可能性があります。

痛みや違和感が生じる

抜歯後、一時的に痛みや違和感が生じることがあります。数日から1週間以内におさまることがほとんどですが、長引く場合や痛みが強くなっていくような場合には早めに歯科医師に相談しましょう。強くうがいをしない、患部を冷やす、処方された鎮痛剤を服用するなどして口腔内を優しくケアすることが大切です。

一時的に目立つことがある

抜歯後、歯を抜いた箇所のすき間が一時的に目立つことがあります。このすき間は矯正治療を進める過程で少しずつ埋まっていきますが、見た目が気になる場合は、仮歯などの対応ができることもあるため歯科医師に相談してください。

費用がかかる

抜歯にかかる費用は、矯正治療の費用とは別にかかることが多いため、想定よりも高額なる可能性があります。事前に見積もりを確認し、自分に合った支払いプランを歯科医師と相談することも大切です。

矯正治療で抜歯をするのにかかる期間

矯正治療で抜歯をするのにかかる期間のイメージ

抜歯を伴う矯正治療では、抜歯をした後に傷口が治癒するまでの期間が必要です。一般的に、抜歯後の治癒には1〜2週間程度かかるとされています。矯正治療を始めるのは、炎症や痛みがしっかり治まってからになります。

実際の期間は患者さまの歯の状態などによって異なりますが、一般的には矯正治療が完了するまでに1年半〜3年ほどかかるとされています。また、歯科医師から指示された装置の使用やケアを守れなかった場合、治療が長引くこともあります。治療を計画通りに進めるためには、指示を守って治療に取り組むことが重要です。

抜歯する場合の矯正治療の流れ

治療について検討する歯科医師

矯正治療において抜歯が必要と判断された場合でもすぐに歯を抜くわけではなく、いくつかのステップを踏んで治療が進められます。まず、歯科医師が精密検査によって歯やあごの状態を詳しく調べ、そのうえで治療計画を立てます。その後、抜歯が必要な場合は、治療開始前に抜歯を行います。

抜歯後は、歯ぐや骨の回復を待つために1~2週間程度の期間を空けるのが一般的です。痛みや腫れが落ち着いて、矯正装置の装着が可能な状態になったら矯正治療へと進みます。装置を装着した後は、抜歯によって生まれたスペースを活用しながら計画的に歯を動かしていきます。

矯正治療が完了したら、歯並びを安定させるためのリテーナーを装着して後戻りを防ぎます。

矯正治療で抜歯をするのにかかる費用

矯正治療で抜歯をするのにかかる費用のイメージ

矯正治療において抜歯が必要な場合、抜歯にかかる費用は矯正治療の費用とは別にかかるのが一般的です。矯正治療は原則、保険の適用されない自費診療であり、矯正治療に伴う抜歯も同様に自費診療になります。

抜歯にかかる費用は、どの歯を抜くかによって異なります。前歯や小臼歯を抜く場合は5,000円~1万円ほど、大臼歯を抜く場合は1万円~1万5,000円ほどかかります。

また、抜歯後の消毒や経過観察の費用が別途必要となるケースもあります。料金プランは歯科医院ごとに異なるため、合計金額や内訳を治療前に確認しておくようにしましょう。

まとめ

矯正治療のために抜歯をする女性

矯正治療における抜歯は、噛み合わせや将来の歯の健康を考えたうえで必要と判断される医療行為です。歯を並べるスペースを確保する、口元のバランスを整える、後戻りを防ぐといった目的があります。

抜歯が必要かどうかは、精密な検査の結果を踏まえたうえで歯科医師が判断します。もし不安な点があれば、カウンセリング時などに遠慮せずに相談しましょう。

矯正治療を検討されている方は、埼玉県川口市、「東川口駅」より徒歩8分にある歯医者「河野歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、患者様の求める治療を実現することを第一に考えて診療を行っています。虫歯・歯周病治療だけでなく、予防歯科や審美歯科、矯正治療、インプラント治療など、さまざまな治療に力を入れています。

当院のホームページも、ぜひ一度ご覧ください。

河野 哲 院長

■この記事の監修者

河野 哲 院長

経歴
  • 1989年 明海大学歯学部 卒業
  • 1989年 明海大学歯学部付属病院 勤務
  • 1992年 埼玉県の歯科医院にて研鑽を積む
  • 1994年 河野歯科クリニック 開業
所属機関
  • 日本口腔衛生学会 会員
  • 日本審美歯科学会 会員
  • 日本歯周病学会 会員

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